2025 TRON Symposium

会場:渋谷パルコDGビル 18F カンファレンスホール「Dragon Gate」
会期:2025年12月10日(水)~12日(金)10:00~17:00(最終受付16:30)
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NEWS


2025.10.31

2025 TRON Symposiumのご紹介


1984年に発足したTRONプロジェクトはおかげさまで昨年40周年を刻み、今年2025年は次の10年に向けた新たな歩みを始めました。TRONはこれまで、リアルタイム組込み機器の開発に始まり、エッジノードの相互接続を経てIoTプラットフォームへと進化してきました。そして今、クラウド連携によるビッグデータ解析と的確な制御により、スマートホームやスマートシティなど産業用途への多彩な応用を実現しています。

今年のテーマは「TRON × AI 2」です。生成AIを活用した組込みシステム開発環境、ビルOS・ハウジングOSのAPI標準化とAI連携、公共交通オープンデータ活用、実用化が進むIOWNなど、AIとの融合により革新が進む様々な事例をご紹介します。

今年のTRON Symposiumでは、次の10年に向けて生成AIとの深化した融合によって拓かれるTRONの可能性について議論します。基調講演や各セッションを通じて、最前線の技術動向と実践的知見を共有し、これからのTRONの展望を描く場となります。

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基調講演:「TRON X AI 2」


─ 2026年のTRONプロジェクトとAIとの連携のあり方 ─

昨年に続き、本年の基調講演テーマも「TRON × AI」です。「その2」として、より踏み込んだ議論を展開します。この一年におけるAIの進化は、私たちの社会や産業の前提を覆すほど凄まじく、TRONプロジェクトの未来を語るうえで、AIとの連携を考える以外のテーマはありえない状況となりました。

本講演では、プロジェクトリーダーの坂村健が、この爆発的なAIの進化をTRONの視点からどう捉え、どう融合させていくのかを語ります。昨年が連携の可能性を探る段階であったのに対し、今年はさらに一歩踏み込みます。具体的には、AIによるリアルタイムシステム開発支援、IoTにおけるAIの最適な連携構成、エッジ環境に求められる適応型AIのあり方、リアルタイムOS「TRON」とエッジAIの協調動作、そして社会インフラにAIを実装するためのアーキテクチャといった技術的課題を深く掘り下げます。

この革命的な技術とTRONが融合することで、どのような新しい社会が実現されるのか―
その未来像を提示します。

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講演・セッション・展示会場セミナー


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展示内容紹介


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主催者と出展者による最新テクノロジーなどを展示します。

IoTエッジノード向け開発環境

世界標準仕様「IEEE 2050-2018」に完全準拠したリアルタイムOS「µT-Kernel 3.0」を中心にIoTエッジノードに最適な開発環境を紹介します。「µT-Kernel 3.0」の最新バージョンでは、IoTエッジノードの分野でも重要なセキュリティへの対応を強化し、ArmマイコンのTrustZoneに対応しました。従来のリアルタイム性に優れたマルチタスク・アプリケーションから、セキュアなプログラムの実行が可能となります。 また、組込みシステムの開発環境に専門知識を持つAIエージェントを統合する「組込みシステム特化型AIアシスタント」や、AIと連携したスマートビルへの応用についてもご紹介します。

応用アプリケーション

TRONプロジェクトでは、応用アプリケーションのプラットフォーム構築も行っています。オープンデータ連携の応用としての公共交通オープンデータ協議会(ODPT)、サービス間連携の基盤となるパーソナルデータストア(PDS)を推進する一般社団法人IoTサービス連携協議会(AIoTS)、デジタル時代の理想的な住まいのプラットフォームを確立するOpen Smart UR研究会、地方のDX実現のための一般社団法人 デジタル地方創生推進機構(VLED)などと連携したプロジェクトを紹介します。

海外/政府・自治体

TRONプロジェクトと連携した国内外の団体の活動や、政府(総務省、国土交通省など)および東京都の取り組みを紹介します。

展示会場セミナー

展示会場では、各種セミナーを実施します。

  • µT-Kernel 3.0とマイコンメーカーの技術セミナー
  • 出展各社による展示内容の紹介セミナー
  • 公共交通オープンデータ協議会(ODPT)会員によるセミナー
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お問い合わせ


トロンシンポジウム実行委員会事務局

info@tronshow.org