12月9日より11日まで、通算で26回目となるTRONSHOW2010が東京ミッドタウンホールで開催した。今回も国内外の多数の企業や大学、各種組織に参加してもらい、さまざまな製品やソリューション、または開発中のそれらの展示・解説を行った。会場は、昨年同様にTRONとユビキタスの2分野に分けて展示された。
展示に関しては、特にユビキタス関連が年々進化しており、見所が多かった。ユニークな製品やソリューション、または開発中のそれらが増えており、例を挙げれば、ユーシーテクノロジのAR(Augmented Reality:拡張現実)技術と融合させたモニタシステムや、住友大阪セメントのコンクリートをIT化した「電脳コンクリート」、産学連携のTagged Worldによる電子タグを用いた作業支援システムや老人見守りシステムなどがある。ユビキタスの知識などがなくても、単純に見て体験して楽しむといった形にもなっていた。
また、ユビキタスの知識や体験がない方のため、展示会場の東京ミッドタウンホール入口にユビキタス・ショーケースという展示・体験エリアを用意。解説パネルを用意したほか、システムの中核をなすucodeが貼られた食品サンプルによる、ユビキタスとは何かを体験できた。さらに、ユビキタスのメリットや面白さを体験してもらうため、正解者にはりんごが渡される「ユビキタスりんごクイズ」コーナーも用意。そのほか、ucodeがどんなものに貼れるかを見られるコーナー、個人で100個までのucodeの発行を体験できるコーナーなどもあった。
講演に関しては、初日はTRONプロジェクトリーダー坂村健(東京大学教授、YRPユビキタス・ネットワーキング研究所所長)による、「TRON Project 2010 〜ユビキタス社会を開く鍵がここにある!〜」と題した基調講演をまず実施。2009年のトレンド、そして2010年に予想されるトレンドなどが語られたほか、坂村が建築とシステムデザインを行った台湾の「電脳住宅 Ver.3」なども紹介された。さらに、海外でのTRONの採用事例の増加などについてもリポートされ、この12月にはT-Engine Forum Chinaが発足することなども発表された。 |