日本ユニシスは、「マルチコードプラットフォーム」の実用化を目指しています。TRONSHOW2008において、「東京ユビキタス計画・銀座」に向けた取組みを中心に技術面、ビジネス面の両面からデモンストレーション、パネル展示を用いてご紹介します。

1.「マルチコードプラットフォーム」のコンセプト
「ユビキタス時代の社会プラットフォーム」を支える技術の一つとして、マルチコードプラットフォームを位置づけています。このプラットフォームは「いつでも・どこでも・だれでも」の情報を利用したり、「いまだけ・ここだけ・あなただけ」の時間・場所・嗜好・状況などに応じた情報を利用することができます。
マルチコードプラットフォームは、「それは何か」を教えてくれます。例えば、手にした商品やモノをリーダやセンサなどのデバイスにかざすと、マルチコードプラットフォームはコードを認識し、コードから情報(コンテンツ)へ解決するサーバを探し、「それは何か」を利用者に答えます。食品であれば、名称、生産地、生産者、賞味期限、添加物などを返します。

2.「マルチコードプラットフォーム」を支える技術
2.1. コアミドルウェア
「マルチコードプラットフォーム」の中心となるコアミドルウェアは、複数のコード体系・アーキテクチャが混在する環境下でやり取りされる情報のインターオペラビリティーを可能にします。また、セキュリティや権限管理などを設定します。
たとえば、手にした書籍を携帯電話を使って、「それは何か」と聞くと、自分がすでに持っている本、欲しかった本、貸出している本、借りている本などの情報を返します。
2.2. パーミッションコントロール機能
「マルチコードプラットフォーム」では明示的に入力した情報や、タグやセンサーから自動的に入力される情報などさまざまな情報を扱います。このような環境下で、情報提供者の意思でどのように使われるかをコントロール出来る機能を提供します。
たとえば、情報提供者がパーミッションコントロールの仕組みを用いて、携帯電話で撮影した複数人が写った写真や書き込みなどが組み合わさったコンテンツに対して「見たい」と要求すると、希望した人の権限に応じた情報を返します。
2.3. 組込み向けJavaScriptエンジン:Jsmn
マルチコードプラットフォームを実用化するためにはリーダやセンサなどの色々なデバイスを扱う必要があります。携帯電話、デジカメ、バーコードリーダ、RFIDリーダなど組込みシステム開発は個々の開発環境や独自開発言語などの障壁があり、技術者不足や頻繁なロジック変更が難しいです。ウェブシステム開発で広く使われているJavaScriptを組込み機器に実装することで、開発コストと開発期間を抑制し、色々なデバイスを扱うことを可能にします。
組込み向けJavaScriptエンジン:Jsmnは、ユビキタスコミュニケータ(UC05/UC06、業務用UC、UC11)上に実装され、カメラ、バーコードリーダ、RFIDリーダ、マイク、スピーカ、画面、タッチパネル、赤外線だけでなく、ファイルやネットワークもカスタムオブジェクトとして用意されたAPIを通じてシステム開発ができます。
携帯電話の色々な機能を利用したアプリケーション開発においても、仕様の混在などのため同様の障壁が発生します。アプリケーション開発の効率化、マルチキャリア対応を目指した、携帯電話向けリッチクライアントフレームワーク「Grain Platform」を株式会社ハウインターナショナル様と共同出展します。
2.4. ucode解決サーバ、ucode解決ゲートウェイ
「ucode」はモノや場所を認識するためのユニークコードで、そのコード自身には意味を持たない無意味コードです。そのため、利用者がucodeだけを見ても「それは何か」を理解することができません。そこで、ucode解決サーバは、ucodeから情報(コンテンツ)を解決するサーバがどこにあるかを管理しています。ucode解決ゲートウェイは、解決するサーバどこにあるかを返すだけでなく、ucodeを解決し情報(コンテンツ)そのものを返します。
ユビキタス時代において、ucode解決サーバは、あらゆるモノ、場所、状況を認識するために提唱された「ユビキタス場所情報システム」の核となるサーバ技術です。属性の追加・変更が柔軟に行え、多種多様なデータを統一的に格納・検索できる半構造化データベースをucode解決サーバに用いることで、ucode間の関係やucodeに関連する情報を格納・検索することができます。


3.「マルチコードプラットフォーム」のソリューションビジネス
3.1. まちづくりソリューション
今まで紹介した技術を組み合わせることで、まち全体をユビキタス化することができます。
「ここはどこか」「どう移動するか」「買えるものは何か」「歴史は何か」などの情報を携帯端末、プラットフォーム、サーバ技術を通じて入手します。ucodeをはじめとする色々なコード、インターネット上にある色々なアーキテクチャを相互運用し、マッシュアップすることで全体最適を実現します。
このテーマを実証するために「東京ユビキタス計画・銀座」に参画します。実験一般参加者には、旅行者ガイド、歩行者ナビゲーション、クイズやアンケートを提供します。美術館や博物館などで行われいる携帯端末のガイドツアーと同様です。商店街や駅を中心とした高齢者、障害者、外国人にやさしいまちづくりに貢献します。
「いつ・どこで・だれが・なにした」を収集・分析することでマーケティングデータや広告スペースなど新たな価値を創造することができると考えています。また、日本ユニシスのデータマイニングソリューションとの連携も可能です。
また、ティエイディ株式会社「東海道五十三次ユビキタス計画」のビジネス化を共同検討しています。その計画は、品川宿(東海道五十三次の1つ目の宿)を中心にucodeを使ったまちづくりを展開するため、街路灯にucodeを設置しユビキタスコミュニケータや携帯電話を使って史跡情報を配信しています。地元のお祭りと連動してポイントラリー、クイズ、富くじ結果速報配信などもおこなっています。
3.2. 備品管理ソリューション
「どこ何があるか」「いつまであったか」「誰が使っていたか」の情報を相互利用することにより、一般企業において、什器や備品などの固定資産管理や棚卸に活用できます。
担当者の異動・退職による引継ぎ、余剰備品の保管や買い増しなどに対応します。データ手入力による作業負荷、データ投入ミスによる再作業、データ連携の不徹底などを解決するため、ucodeとユビキタスコミュニケータを利用した備品管理を展示します。また、日本ユニシスグループの資産管理ソリューションとの連携も可能です。
また、株式会社アイティー「Web-Refer」と協業し、ビジネス展開を推進しています。携帯電話、バーコードスキャナ、ジャーナルプリンタを組合せて、携帯電話のブラウザ機能で動作する、さまざまな業務に対応可能な業務支援用パッケージです。構築事例を含めてご紹介する予定です。


4. 詳細情報
詳細情報は以下のURLから入手できます。
http://www.tyzoh.jp
Tyzohコミュニティ
http://www.unisys.co.jp
日本ユニシス株式会社
http://www.haw.co.jp/
株式会社ハウインターナショナル
http://www.tad05.co.jp/
ティエイディ株式会社
http://www.it-tokyo.co.jp
株式会社アイティー